両面本袋一丁引箔

ごく薄くのばした金または銀箔を和紙に貼り、約0.3ミリに細く刻んで緯糸に織り込む緻密な引箔織り。
一丁とは一種類の引箔を入れる手法です。品のある煌めきを放ちます。

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「菊唐草」

『華更紗』ともいわれるヨーロッパからシルクロードに渡り日本に辿り着いた文様。古くは平安貴族の十二単衣の柄にも使用されてきました。裏面にも吉祥文様の波や松葉が織り込まれている格調高いデザインです。

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「十薬草」

微細な箔を散りばめ輝くような光沢を演出し、濃淡をつけて立体的に仕上げました。葉の中にワンポイントの金箔がキラリと輝いています。

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「若葉」

金箔入りの柄をずらして織り込むことで浮かび上がるような立体感を演出。ニュアンスのある紫色が落ち着いた印象です。裏面には淡いグラデーションで古典文様を表現しました。